レースレポート
2001年11月4日 全日本選手権第東西統一戦 瑞浪
FAクラス (28台)
ドライバー:松本真哉
那須でボロボロになったし遠いし金無いし絶対出られないと思ったんだけど、最終戦の榛名のレースを見学していろいろと勉強になったので、もう一度挑戦して見ることにした。
もうひとつ。ポイントが稼げればランキングに入る可能性もある。
12月になればボーナスも入るし何とかなるかという適当な考えで・・・。
木曜日
仙台から瑞浪はだいたい10時間かかるので、木曜移動。
瑞浪を走るのは2年前の東西統一戦以来2回目。
あの時は、また瑞浪に行くことは絶対二度とないだろうと思っていたので、セッティングデータなんかも
残しておらず、一からやりなおしだ。
まあ、遠征なんていつもそんな感じだ。
せっかく木曜に行くということで、早めに着くように行って午後から走行した。
天気は晴れで、11月にしては暖かく、日中はTシャツでも大丈夫なくらい。
まずは、エンジンナラシを2機やりながら、コースの感触を思い出す。瑞浪は1kmを超えるロングコースで超高速コース。
徐々に、感覚をつかみながら無事ナラシを終えた。
ナラシが出来れば充分という程度の気持ちだったのだが、走り出すとあれこれやりたくなってきて結局午後中めいっぱい使ってセッティングまでして80LAP。
あんまり寝てないし、くたくた・・・。
古いタイヤでフィーリングはあまり良くなかったが、問題点がはっきりしたので、後二日かけてセッティングできる。
今までに無い余裕がイイ!!
金曜日
前日同様、晴れて暖かい。約23℃くらい。
木曜にレース用のエンジンのフィーリングはだいたいつかめたので、練習用エンジンでフレームセットに集中。ちょっと走ってはピットインのくり返し。めまぐるしくセット変更。何やったんだか憶えきれない〜・・・(汗
徐々にいい方向は見つかりつつあるが、まだトップレベルとは差が開いている。
しかしまだ後1日ある。
1日フレームセットに費やしてもまだあと1日残っているこの余裕・・・木曜日入り。
でも、明日1日でどこまで上げられるか・・・結構不安。
土曜日
天気は週末持ちそうなんて予報だったのだが、朝からどんより。
1セッション目から雨がぱらつき、早めにセットを確認しないといけない。
1セッション目。前日より気温が低く、前日使ったタイヤでもあり、インフィールドはなかなか思うように踏めないが、セット変更はいい方向な感じ。
しかし、それ以上にエンジンが速い!!
ストレート区間が抜群に速くなって抜きまくり。
インフィールドのタイムの落ち分を補って、前日のベストに近いタイムが出て、このセッションのトップタイムから0.1落ちと、急に好調。
すっかり調子に乗りまくり、インフィールドの動きを改善するために前日走行後にいろいろ考えたセッティングをトライをしようと準備万端で2セッション目。
ところがここで雨・・・・・・・・・。
せっかく上り調子だったのだが本当に残念。雨がやんで乾くのを期待して、ドライセットのままウエイティングしていたのだが、結局やむ気配が無いので、午後から雨の走行。
雨セットは何度か確認しているのであまり不安は無く、でも、いろいろ確認したくて結構走った。
タイムはこれまたトップから0.1秒落ち。
まあ、雨はいつも調子がいい。
路面は水はけが良くないようで、雨が強くなると水溜りにタイヤを取られてスピンするカートが続出。高速からのブレーキングもなかなか難しい。
非常に神経を使い、体力的にというより、体全体がぐったりつかれた。
明日の予報は晴れだが、夜になっても雨が降っている。
朝方に雨が残るようだと、公式練習でのセット確認も出来ない。
またしても雨がらみで難しいレースになりそうだ。
日曜日
天気は晴れ。寒いという予報だったが、日差しが強いせいかそれほどでもない感じだった。
公式練習
前日の雨で路面は濡れたままだったが、ICAの公式練習でみるみるコンディションが良くなり、FAでは問題無くドライで走行することが出来た。
昨日雨で確認できなかったセッティングを試したところ、悩んでいたフロントの動きはなかなか良好。
唯一最終コーナーの動きが安定せず、若干セッティングを試して公式練習を終了。
ダメ確認となったため、タイムはトップから0.9落ちだが、あまり上を見ても焦るだけなので、「今回はランキングねらい。10位以内目標」と自分に言い聞かせた。
タイムトライアル
とりあえず15位くらいかな〜と甘めに考えていたら、監督から「T.T.は10位以内に入ればいい」といわれた。
あれ?10位以内でいいって・・・・と逆にプレッシャーが(笑)
毎回毎回ほぼ確実にタイトラまえは心臓がバクバクになるのだが、今回は比較的落ち着いている。
いつものように体をほぐすが、別にかたいところもない。
それというのも、練習時から走りに集中できたことや、セットアップが順調だったこと、そして、目標設定が低めなこと(笑)が理由かな?
いつもこのくらいの気持ちだったら良いのにと思う。
落ち着いて練習通り走ることができ、ほぼ練習のベストタイム。
8位・・・だと思ったら訂正されて9位だった。
とりあえず予定通り。
予選第1ヒート(12周)
ローリングのスピードが速く、なかなか隊列がそろわない・・・3回くらいミススタートが出され、いいかげん赤旗か?とおもったらやっとスタート。
しかしこのとき俺はとんでもないミスをしていたのだった・・・・が、それには終わるまで気づかない。
スタートはあまり加速が良くなかったが無難に決める。2コーナーでインに一台入ってきたが、今回は焦らず騒がず冷静。
前戦の那須で追いぬきで大失敗していることもあり、今回はスタート直後はある程度自粛(もちろんチャンスがあれば抜くケドね)し、隊列が整ってからひとつづつ上がっていくつもり。
だがすぐに、前のカートがかってにミスしてくれたので安全に抜けた。
その後は予定通り隊列の後ろについてじっくりチャンスをうかがう。
トラブルで前が2台ほど脱落していく。しめしめ・・・・予定通りだ。
しかし!! 路面状況が良くなるにつれ、セッティングはどんどん合ってきていて、タイムも悪くは無いのだが、何かオカシイ。前日あんなに速かったエンジンが・・・ストレートでぐんぐん離される。
スリップが効く高速コースなのにスリップに入っても離される。
なんとなくエンジンが重い感じがする。インフィールドも立ちあがりは良いのだが、伸びがいまいち。
前の集団がバトル中だったため何とかついて行けたが、バトルに加わるどころではない。
一体何が? エンジントラブルか?ブレーキすってる? キャブも少し絞って見るが良くならない。
一台後ろから追い上げてきて抜かれるが、中盤エアの感じが良くなってきてバトルで落ちてきたマシンを一台パス。
その後もストレートは伸びない。こういうときは得てしてミスしがちなので、集中を切らさないようにするのが大変だったが、後ろのペースもそんなに良くなかったらしく、そのまま順位を守って6位ゴール。
戻ると監督が頭を抱えてた。
「フレームの動きは良いんだけど・・・何なんだろ?このままじゃジリ貧だよ・・・」
とりあえずスプロケを変えて様子を見るか・・・と、スプロケット交換に取りかかっているとき、ふと心の片隅に引っかかっていたことを確認しようと、キャブレターのハイニードルに手を伸ばした。
クル・・・クル・・・(開度を確認中)・・・・クル・・・・・・・・・あ・・・・・・(汗
「かかか、監督!すみませんでしたぁ!!」
なんとハイニードルが30分も余計にあいていましたとさ・・・・チャンチャン
結局マシンのセッティングは問題無しだし、キャブを正しく合わせればエンジンも速いはずなので何も変えずに第2ヒートへ。
※言い訳
いえね、ローリングのときはハイニードルを絞ってるんだけどぉ、あんまりスタートしないもんだから3回目のローリングのときに、一瞬「あれ?今絞ってたんだっけ?」ってなっちゃんたんですなぁ。で、絞ってたような気がしたから、ソコから30分あけて、元に戻したつもりだったんですな。不安だったけど、2分や3分で差が出るチューニングのキャブが30分も違ってて走るわけないと思うじゃないですか。フツーにスタート切れてちゃんと走ってるからこれで間違い無いと思ったんですよ〜。ね?
それにしても意外と走るもんなんだな〜勉強になった。ウン。
予選第2ヒート(12周)
6番グリッド。
またローリングがなかなかそろわないが、今度はキャブ開度もちゃんと合わせて(笑)スタート。
序盤に1台抜いて5位。
さすがに今度は快調で、余裕で前について行ける。
しかし、今回はじっくり攻めるプランなので、抜こうと思えば抜けなくも無いが、あえて抜かない。
このコースはスリップストリームが効き、抜きどころもそれなりにあるため、逃げ切るのが難しい。
下手に抜きつ抜かれつのバトルをやっていると、後続に追いつかれたり前と離れたりと、良いことが無いので前のカートの動きを見ながら2位集団の最後につけて、無理なく抜き、抜いたらさらにもう一台すぐに抜いて、後ろ2台でバトルをやっているうちに差をつける作戦がいいな〜♪と思いながらじっくり様子をうかがっていた。
フレーム的には最終コーナーだけがいまいち決まらず、走り方も変えていろいろ試して見たりしていた。
最終コーナーが決まると、2コーナーでロスなく抜けるので一番楽なのだ。
しばらく様子を見ていたが、前がミスしたのでパス。4位に上がる。
ここで考えていたとおり、もう一台すぐ抜けば良かったのだが、ここでまた様子を見てしまったのが自分的には判断ミスだった。
1〜2周後、抜いたカートにインフィールドの「タコツボ」と呼ばれるヘアピンで抜き返される。
しかし、立ちあがりは登り勾配がついていて、狭いラインで入った相手は加速が悪い。別に焦って抜き返す気は無かったのだが、遅い相手に合わせて待ってやるのは意味が無いし、逆にこっちが危なくなってしまうので立ちあがりで並びかけ次の左コーナーに並んで進入した。
しかし、めぐり合わせが悪いのか、ここで前の2台もバトル中。
奇しくも4台が二列縦隊の状態でブレーキングとなる。
そこで、右前のマシンが、イン側にいる俺を見て1台抜かれた上にもう1台に抜かれると思ったのか、それとも単に抜いたやつの後ろにすぐつこうとしただけなのかわからないが、若干早めのタイミングでインに切れこんできた。
俺は並んでいるカートにアウトからかぶせられないように、ブレーキを遅らせて進入していた。
止まり切ったと思った瞬間に俺の右前タイヤと、相手の左後ろタイヤが接触!
くるっと後ろを向いた俺のカートに後続が4〜5台立て続けに追突。フロントフェアリングは中を舞い、右側のナックルアームがひしゃげ、サイドカウルは潰れ、一目見て走行不能なほどに壊れてしまった。
直後はなぜ接触してしまったのか理解できず、また、こんなに好調で、なんの不安も無いレースをやっていたのに突然リタイヤになってしまったことが信じられなかった。
決勝(24周)
体はあきれるほどどこも痛くないのだが、フレームは右ナックルの付け根が完全に折れてしまい修復不可能。
予選2ヒート目をリタイアしたにもかかわらず、スタート順は10位だった。
決勝は先頭集団が10台以上の団子状態で大バトル。結局16位スタートのドライバーが優勝した。自分が出ていれば勝てたとは言わないが、先頭集団に加われたことは間違い無い。マシンさえ壊れなければクラッシュを帳消しにし、ランキングにも入れたはずと思うと残念だ。
と、いうことで、結果ははじめてのDo Not Start・・・
今までで最も悪い結果となってしまったが、前戦の那須ほどは落ち込んでいない。むしろ、チームとして、マシンの不満な部分を解消していくことができて自信をつけることが出来た。
今回、木曜日からコースに入り、いい体制でドライビングに集中するすることが出来、それぞれがそれぞれの役割を果たして、ひとつのマシンを仕上げていくという流れで、良いマシンを作り上げることが出来て実に充実したレースウイークだった。自分としてもドライバーの仕事として80点くらいはつけれるかなと思う。
このレースのためにはるばる付き合ってもらった石山さんや大西君、サポートしてくれているEIKOさんには結果で恩返しできず申し訳なく思うが、自分としては意味のある週末をおくれた。
レースの世界では良い体制で走ることが重要といわれるが、それは四輪のようにシャーシやエンジンの重要度が大きいからだと思っていた。しかし、それはチーム体制全体のことで、カートのレースでも重要だということを、今回、去年と同じような体制(一人のドライバーに対して監督、メカニック、がいる体制)で走れて、強く感じた。
終わった後、いろんな人がテントに来て「また来年だね」と言ってくれたのはとてもうれしかった。今回のような体制で出られるのであれば、出来ることなら来年も・・・・難しいとはおもうが。
_最後に_
今回もEIKOさんの協力でARROW AX7Bを使用させてもらいました。
松堂社長をはじめ、EIKOスタッフの前原さん、高須さん、大谷さんありがとうございました。
石山監督、大西君ありがとうございます&お疲れ様でした。
はるばる応援に来てくれた中西さん、例によって、いろいろパーツなどを貸してくれたチームのみんな、
ありがとうございます。
それと、今回はメカニックをお願いすることができませんでしたが、これまでずっとメカを引き受けてくれ、ずっと影から支えてくれた入江さんには感謝しても感謝しきれません。
みなさん、今年1年間本当にありがとうございました。
だらだらした長文をここまで読んでくれた貴方、感想をメールか掲示板に書きこんでもらえるととてもうれしいです。