レースレポート

2001年9月17日 全日本選手権第五戦 那須モータースポーツランド

FAクラス

ドライバー:松本真哉

 

今回の那須、一度FSAに出て見たいと思って、実は去年からたくらんでいたのだが、水冷エンジンの解禁に伴い
エンジンが無いために出場不可能になってしまい、FAクラスでの参戦となった。

2ヶ月のインターバルがあったので、このレースに最高の力を出せるように、今回は事前練習をし、
それ以外でもカートにできるだけ乗り、体力作りをし、体調を整えて臨んだ。

運、不運はあるが、それもレースのうちだから、できるだけの事をすればどんな結果でも受け入れられると思った。
全日本ラストレースになる可能性が高いから。

 

金曜日

朝方は雨で路面が濡れていたが、走行時間が近づくと乾きだし、ドライコンディションになった。
気温は約23℃

今年になって、不評だったシケインが無くなり、別コースに生まれ変わった那須だが、事前練習をしているので
あまり不安はない。

ところが、走り出して見ると、アンダーステアに悩まされることになってしまう。
今まで、ともするとフロントがクイック過ぎるくらいインに入っていく特性を持っていたAX7Bだったのに、
狙ったクリッピングポイントにつけられず、インにつくためにターンインのタイミングを早くせざるを
得ないため、立ちあがりのラインがきつくなってしまい、スムーズに立ちあがれない。

これはどうもタイヤの特性の影響が大きかったようで、FAクラスのマシンの多くは似たような症状に
苦しんでいるようだった。

また、同時に新コースでのスプロケットの選定に手間取ってしまい、問題を抱えたまま練習は終わった。
セッティングには苦しんだものの、タイム的にはまずまずというところのようだった。

 

土曜日

天気は金曜と同じような状況。どんより。

フレームのセッティングと同時に、高速コースであるため、エンジン関係のテストもこなしていく。

エンジンに関しては徐々にいい感じが出てきて、メイン予定のエンジンは特に好調。
金曜に使ったタイヤで、新品タイヤを使った人と同等のタイムが出て好感触。

マシンの動きはまだ不満があるが、徐々に改善され、最終セッション新品タイヤで最後の詰めを
する予定だったのだが、ここで雨。

間が悪い話しだが仕方ない。
金土の天気から考え、レースで雨ということも考えられるので、残りのわずかな時間だったが雨でも走行。

こちらは全員が走ったわけではないがトップタイムだったらしい。
相変わらず雨は調子がいい。でもこういう時にレースでは雨が降ったことがない。

 

日曜日

 

公式練習

土曜日にフレッシュタイヤを使わなかったので、公式練習用タイヤも新品。

まずはレース用タイヤを皮むきしてからセッティング。
今回はあまり欲張らずに、リヤトレッドのセッティングのみで、予定通り。

だが、今回のレース通してだが、どうもセッティング変更の変化がわかりずらい。
俺が乗れていないだけだろうか?
だが、今回はまいあがってるとかゆう感じでもないのだが・・・。

 

タイムトライアル   

珍しくあまり緊張しなかったが、あまり集中も良くなかったかもしれない。
大きなミスはしなかった代わりに、特にいい走りが出来たとも言えなかったが、自分の持ちタイムからいうと
こんなもんだろうという感じだった。

トップから0.7秒差、2位から0.3秒差の10位。(トップがすごーく速かったということをいいたい・・;)

 

 

予選第1ヒート(12周)   

アウトスタートは若干不利なコース。
スタートは加速はあまり良くなく、おとなしく9位の後ろに入って1コーナーに向かった。

ところがソコで多重クラッシュ発生!! イン側でうまく逃げられ、あっさり5位か6位くらいに上がった。

その後、抜いて抜かれて抜いてとやって、結果5位ゴール。

トップは大きく逃げたが、2位以下にはついて行けて、ストレートも速い。
いい感じだが、低速コーナーのたちあがりが今一つで、フレームセット、スプロケットを変更。

 

 

予選第2ヒート(12周)

前回に引き続き、EIKOスタッフの高須さんがいろいろとアドバイスしてくれた。
さすがに西地域でメカニックもしているだけに、AX7Bのことについてはかなりのデータを持っているおり、
指摘も的確。

マシンの動きに対して、セッティングの方向性を示してもらい・・・のはずが、もう完全に
いいなりでセッティング変更(^^;

走りを見る目も的確で、ドライバーが感じていながら言葉にできなかったことまでズバズバ言われては、
もう信用するしかないっす。

スタートはとりあえず順位キープの5位。

結構大幅にセッティングを変更したが、前にも言った通り、今回はセッティングの差がなぜか出にくく、マシンの
動きは大きく変わらなかったので逆に安心して走れた。

序盤、前のカートに詰まるのだが、スプロケットを大きくしたため、追いつくポイントが変わってしまい、前のカートと
タイミングが合わない。
それで、じれてしまい最終コーナーで抜きに行ったのが運の尽き。

どうも立ち上がりは良いのだが、中速からの加速の伸びがいまいちで、並べずにブレーキング勝負に
持ちこんだが・・・・いかんせん無理やりだったため、かぶせられて失速。
たちあがると内側に2台・・・・ストレートで並ばれてはどうしようもない。

挽回しようと焦るが、やはりタイミングが合わず、大きな判断ミス。また最終コーナーでしかけ、かぶせられ、
今度はインに3台いる・・・・(汗

順位は10位・・・

最悪。

中盤からタイヤが温まってくると(序盤はエアが低かった)、タイムは上がって、セッティング変更も当たり、
マシンの動きも良くなったのだが時すでに遅しだった。
最後にもう一台、最終コーナーで抜かれて11位まで順位を落とした。

スプロケット1丁の差でこんなに大きな影響が出るとは。
そして、判断ミスが重なってしまった。

タイムは結構良い感じで、タイミングが合わなくて抜けなかったとしても、余計なことしなきゃ順位キープは余裕だったろうに・・・無念。

決勝は8位スタートとなった。

 

決勝(22周)

2ヒート目の結果から、エアを上げ、スプロケを1ヒート目のものに戻し、加えて高須さんのアドバイスで
さらにセッティング変更を加え、マシンはかなり良い状況になった。

スタート、アウト側は不利な上に危険なため、ちょっとひいて速めにインに入ったのだが、
結局そのためにアウトからまくられて順位を落としてしまい、10位。

しかし、マシンの感触は良く、何よりストレートがすごく伸びるので抜くのも楽。
トップは遠いが、焦らずにまずは1台ずつバックストレートエンドで抜いていくことにした。

徐々に順位を上げるが、8位くらいのときに前のカートが妙に遅く、バックストレートにいく前のインフィールド
で追いついてしまった。
しかし、インフィールドで抜くとタイムの落ちも大きいし、抜き返されるリスクもあるので、次の周のバックストレート
まで待つことにして、アクセルを緩めてタイミングをあわせた・・・・のだが!!

前のカートのヘアピンのターンインが遅い、遅い、遅い!!
「さあどうぞ」といわんばかりにインを空けてゆっくりゆっくりまわっていく。

ううう・・・イコカモドロカ考え中・・・・

まだインにつかないよ、コイツ・・・・スローモーションだよコレ。
こんなのに付き合ってたら後ろのやつに抜かれちゃうよ。ええい、抜いちゃえ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この瞬間が俺にとってこのレースのすべてだった。

いくら遅いとはいえ、俺のほうも抜くのに躊躇したために、中途半端にインに入ったかたちになり、
かぶせられてしまう。

結果、そいつと2台分くらい離れた上に、後ろに追いつかれ・・・。

もう一回追いつき今度はちゃんとバックストレートで抜く。しかしソコまで3〜4ラップ無駄にしてしまう。

そして、その間に後ろからはひたひたと後続がくっついてきていた。

さらに離れてしまった4位のカートを自己ベストタイムをだしながら追い、もう少しで抜ける間合いまでいくという
ところで、うしろからついてきていたカートに抜かれてしまう・・・・。

あ〜あ。

その後、そのカートとのバトルが始まってしまい、4位は離れ、三つ巴の5位争い。
だが、後半になると、タイヤがたれてきたのかドライバーがたれてきたのか、低速コーナーのたちあがりが
わずかに鈍くなって状況は悪化。
まだ、ストレートは速いものの、序盤ほどの速度差を作れず、ストレートエンドで無理やり抜きに行ってとっちらかったり。

なんとか入賞圏内の6位を死守したかったのだが、最後の最後、最終コーナーで抵抗空しく抜かれてしまい、
7位ゴール

ラップタイムは4番手。
でも2位あたりよりいいタイムが出ていたことからも、うまくやれば2位3位あたりは行けたとおもえる。
完全にレースの駆け引きでの負けた。

自分でもあきれてしまう判断ミス。
なんでこうなってしまったのかはわからないが、普段はしないような無理な突込みを繰り返すあたり、レース勘が
鈍っていたとしか言いようがない。
それと、気持ちに余裕が無かった。

結果を意識しないということを心に刻んだつもりだったが、何よりも結果を意識して焦っていたというのもある。
でも、そういう状況下で結果を残してこそなんだけどね。

レースをやっていればこういうこともたまにはあって、人間だからそれは仕方ないことと、自分を慰めたり・・・。
金のある人にとってはそれですむが、俺にとっては数少ないチャンス。
そして、やってはいけないミスをやってしまいました・・・・。

とはいえ、今回は自分なりに出来る限りの準備をして、いい体制で、いいマシンでレースを走れた。
その上での自分の実力での結果ということで納得してます。(よくわかんない”しめ”で申し訳ない・・・ ^^;)

 

_最後に_

前回に続きEIKOさんの協力でARROW AX7Bを使用することができました。
松堂社長をはじめ、EIKOスタッフの前原さん、高須さんありがとうございました。

特に高須さんにはいろいろと貴重なアドバイスを頂き、最終的にいいマシンに仕上げることが出来、
大変助かりました。

石山監督、大西君、そして当たり前のように今回も有休をとって来てくれたメカの入江さん。
お疲れ様でした。
はるばる応援に来てくれた方、例によって、いろいろパーツなどを貸してくれたチームのみんな、
ありがとうございます。

ドライバーが至らず、いい結果で恩返しが出来ませんでしたが、とにかく精一杯レースが出来ました。
どうもありがとうございました!!

 

 

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