レースレポート
2001年7月1日 全日本選手権第四戦 茂原ツインサーキット東コース
FAクラス
ドライバー:松本真哉
金曜日
第四戦の舞台は千葉県茂原市の茂原ツインサーキット東コース。
昨年末に出来たばかりの新コースで、地元からは6時間以上かかるため、金の無い俺は練習など
出来るわけも無く、この日初めてコースを見た。
感想は「広い、でかい、よく見えない〜〜〜」
四輪も走るというこのコース、コース幅が広い上にアップダウンが激しく、ピットからだと隠れて見えない部分が
あり、よくわからない。
レイアウトは簡単に言うと、登りのロングストレート、ヘアピンが3つ、S字が3つあって、すごく大きいRの
最終コーナーって感じ。
ヘアピンもそれほど小さくないため、かなりの高速コース。
最終コーナーは今までカートコースで体験したことの無い大きさ。
筑波の最終コーナーみたいな感じ・・・っていってもわかるひとそんなにいないか。
シャーシは前回に引き続き、EIKOさんから最新のARROW AX7Bをレンタルしていただき、ハード面では万全の準備が組まれています。
さっそく、フレームを引き取り組み上げる。さすがに9時からの走行開始には間に合わず、
10時20分の1セッション目、コースイン。
ペダル位置や、ステアリング位置なども合わせる時間がなく、ちょっと乗りにくいが、我慢してまずはコースおぼえ。
コーナーはゆるくてあまりまわりこんでいないため、おぼえるのは割と早かったが、ラインはよくわからない。
ここは全開でいけるのか?ここはどこまではらむのか?
とにかく、セッティングを始めるためには基準となる走り方を見つけないと始まらない。
あーだこーだと試すが、なかなかピンとこないため、ピットインする時間も惜しく、20分走りつづけてしまった(^^;
それでもとりあえず、だいたいのラインはわかったので、次のセッションからはセッティングを始める。
2セッション目から、前に乗ったことのある7Bのデータを元にシャフトなどを変更してセッティング。
しかし、タイムがだんだん落ちてしまい「苦手なタイプのコースかも・・・」と不安になり始めたが、
新しいタイヤを使ったらあっさりタイムが上がった・・・(毎度のことデスね)
とりあえず、だんだんいい動きがでてきたのだけれど、ど〜もシートのポジションが気になりEIKOさんにどのタイヤで出したシートポジションなのかを聞きにいった。
「あっ、あれねぇ、シートはただ付いてるだけだから、ちゃんとポジション出して乗ってね〜。自由に動かしちゃっていいからさ。」
w(☆o◎)wガーン シートポジションってデータでついてた位置じゃないの??信じてたのに〜 前回に自分たちがだしたポジションとあまりにも違うからこれが最新のデータの位置かと思ってた・・・・どおりでなんかおかしい訳だ。
その後シートポジションを変更、各セッション目いっぱい使ってそこそこのタイムまで仕上げることが出来た。
ARROW AX7Bは立ち上がりのケリ出しがよく、高速コーナーでの挙動も安定していて、高速区間は
すでにトップレベルと変わらないタイム。
旋回性も良好だが、今回は高速コーナーに合わせたセッティングのため、低速コーナーのターンイン
がもうひとつなので、そこらへんが土曜日の課題。
さらに、EIKOの高須さんに走り方やラインどりのアドバイスももらい、タイム的には良い所まで行けそうな感触だ。
何はともあれ、セッションの間の時間を目いっぱい使ってのセッティング変更ばかりで、
目の回るような忙しさだった。久しぶりの全日本は超ハード!!
土曜日
曇り。
予報では雨の可能性があったので早めに新品タイヤを使用。
何回か途中で雨も降ったのだが、気温が高いためにあっという間に乾いてしまい、レインタイヤ投入は無かった。
フレームをいろいろとセッティングし、タイムアップ。
しかし、シート位置は変更するたびにちょっとずつ良くなってはいくのだけれど、ここだ!っていうところがなかなか決まらず、しかも動かしているうちにシートが壊れてしまい、シートを違う物に交換する事に。しかもARROWの純正シートの在庫がなくって、FCSのシートを選択するしかなかった。
ところが、交換したシートのフィーリングが悪く、ぜんぜん動きが違う!あれこれ相談して、現状の動きから前のシートポジションに少しでも近づくようなセットを探す。でもあまり改善できず、土曜の練習を終えることになってしまった。
走行後に相談した結果、元のシートを修理して使用することになり、
夜遅くまでシート交換作業することに(メカニック様ありがとうございます!!)
タイムはトップから0.3秒落ちだが、早い段階で新タイヤを使い、その後セットアップでタイムをあげている
ことから、新品タイヤでの一発タイムなら遜色無いと思われる。シートのトラブルがなければ、もう1セットNEWタイヤを使って・・・・・なんてことも頭の中をかすめたけど、仕方がないか。
いつも「調子どう?」って言われると、いつも控えめに「まあまあです」って言うんだけど、今回は、つい
「いいですよ!!」
ナンチッタリシテ。
それにしても暑い。雨は絶対あると覚悟してたが、暑くて暑くて・・・サイコー!!
日曜日
天気は晴れ。降水確率0%
梅雨のど真ん中にこんなに良い状況でレースが出来るなんて・・・ついてるかも。
この三日間で一番気温が高い感じがする。予報は30℃
公式練習
今回は奮発して公式練習用に新品タイヤを投入!!
いつもは土曜日に使った磨り減ったタイヤを使っていたため、一番重要な当日の路面に合わせたセッティングが
うまくいかず、タイムトライアルに向けていつも頭を悩ますことになっていたが、今回は本当に自分としても
勝負をかけるつもりで思いきった。
支払いのことは考えず・・・・(笑)
渋滞に巻き込まれないように間隔を空けてコースイン。まずはタイトラシミュレーションをやる予定。
ところが!!
最終コーナー入り口でチョーキングをしようとノイズボックスに手を伸ばした瞬間
すかっ・・・・(空振り)
あれ?
なんとノイズボックスステーが外れてる〜〜〜〜〜〜〜!!
前夜に遅くまでかかってシートを換えたりしている中、レース用のカウルに交換したときに締めつけがちょっと
ゆるかったのが原因。
そのまま走れなくはないが、万が一タイヤに接触すると、ノイズボックスが削れ、粉がエンジンに入って
最悪の場合エンジンが壊れてしまう。
仕方ないのであきらめ、手で押さえながらピットイン。
応急処置をしてピットアウト。
しかし、新品タイヤでアレをやろうこれをやろうと立てていた予定がすっかり狂ってしまったことで、
情けないことに頭の中が大パニックになってしまった。
その上、音量マイクをよけるラインの練習をしたら走りのリズムがすっかり狂ってしまう。
二重にミスを重ねて、残り時間を心配するあまり焦りは収まらない。
しかも、新品タイヤなのにタイムが思っていた程よくない。
頭では「もうトラブルは解消したんだから、残ってる時間でできることだけでも冷静にやらなきゃ」とおもうのだが、
タイムがいまいちなのが焦りを呼び、ミスを重ね、時間はすぎ、さらに焦りを生む悪循環。
確認したいことがたくさんあるのにどれからやって良いのかわからない〜〜〜〜〜!
結局2〜3セッティングをし、マシンの動きの違いはわかったものの、ミスが多くてタイムではどちらがいいか
判断がつかず新品タイヤは無駄に終わってしまったのだった・・・。
しかし、終わってみるとタイムはトップから0.7秒も遅いのだが、順番から言うとそれほど悪くない模様。
どうやらトップの一発タイムだけが圧倒的に速かったらしい。
タイムトライアル
いつもくじ運の悪さが際立ち、前のほうをひくのだが、今回は26台中20番目ということで若干有利。
しかしながら、公式練習のごたごたを精神的に引きずったままのぞむことになってしまった。
なぜそんなに引きずるのかというのは長い歴史(笑)があるのだ。
思い起こせば・・・・突っ込まれて巻き込まれて押し出されてまた突っ込まれて雪降って風邪引いて・・・・・
とにかく、1レース休んで金を貯めて、今回は再起を賭けて、満を持して臨んだレース。
自分の走りをして、トラブルも接触も無しで、納得いく順位を得ようと乗り込んできたのに。
そんな大事なレースでまたしてもトラブルに見まわれてしまったことに対する精神的ショックは相当なもの
だったのデス。
などという言い訳はさておき、気になっていたのはベストライン上にある音量マイクの位置だったのだが、
監督がちゃんとチェック済みでベストラインでも大丈夫とのことだったのでそこはひと安心。
落ち着かない気持ちのまま順番を待つ。
こういう時は余計なことは考えず、「一つ一つのコーナーに集中するだけでいい」と自分に言い聞かせ
イメージすると落ち着いてくるのだが、まだやっぱりちょっと落ち着かない。
一度焦りだしたらなかなか落ち着くもんでもなく、ここはタイムが悪くてもいいからトラブル無く落ち着いて
走りきって、そこそこの結果を出しておかないと、いつまでも立てなおせないと感じた。
そしてコースイン。
新品タイヤのグリップは、高い気温も手伝って、比較的早くグリップを発揮。
しかし、1周目の最終コーナーはまだ完全ではなく思ったよりインに切れこめずに立ち上がりでこじって
リアタイヤをスライドさせてしまいロス。
さらに音量対策でエンジンを抱えなきゃいけないのに忘れてしまう・・・・。ああ・・・。
それでもへこたれずになんとか無難に1周目を終え、今度は最終コーナーも決めて2周目に突入。
しかし、S字の切り返しなどでリアタイヤがふんばらずいまいちな走りになってしまい、タイム更新ならず。
原因はリアタイヤのエア抜け・・・・またしてもトラブル。
モチベーションが無くなる一歩手前のガケップチでもはや風前の灯になってしまった。
もちろんホイールのエア漏れチェックは万全だった。
おそらくバルブの不調か何かだろうが、とにかく不運なトラブルに大ショック。
ところが、最終コーナーをミスった1周目のタイムが意外に良く、なんとか10番手を確保した。
このトラブル続きの中、この位置でいられたことは実はすごく立ち直りに貢献。
予選第1ヒート(12周)
茂原は1コーナーは右だが、すぐ左の2コーナーが来るのでインスタート、アウトスタートの有利不利は
あまりなさそう。もしくはアウトのほうが若干有利か。
エンジンの加速は良く、スタートで7位に上がる。
前半は1位から7位までつながっての大バトル。
1位が逃げるかと思ったが思いのほかついていける。
セッティングは若干合わず、所々抑えながらの走りで、バトルにはあまり参加しなかったが
広いコースに3台広がったりと入り乱れるぐちゃぐちゃのバトルなんて遠慮したいものだ。
前のマシンの動きを見ながらついていき、バトルでミスったマシンをパスし5位に上昇。
しかし、最終ラップに前の3台がコースの狭いところで横1列に並んでコーナーに突入。
当然後ろの俺はいき場が無く減速せざるを得ず、後ろのカートに追いつかれてしまい、やや強引にインに
入られ、2台に抜かれてしまい7位でゴールとなった。
予選第2ヒート(12周)
7位スタートの2ヒート目もスタートは好調。5位に上がる。
セッティング変更の結果、なかなかマシンの動きもいい。
1ヒート目立ち上がりが良くなかったコーナーが改善され、最終コーナー手前から2コーナーまでが
抜群に速くなった。
抜きどころは最終コーナー、1コーナー、2コーナー。
いい感じで走れて3位まで上がるが、前の2台はその間に差が開いてしまっており、
単独になるとスリップが使えない上に、後ろのマシンにスリップに入られる。後半4位に後退。
スリップを利用すればついていけるのだが、抜き返すまでは至らず僅差で4位ゴール。
決勝は5位スタートとなった。
決勝(22周)
エンジンはあまり違いを感じなかったので、いつもはセカンドにしている方を選択。
スタート前にやはりメインでいこうかと迷ったが、時間もギリギリなのでやめてしまったが、後になって考えると
メインのほうが良かったような気がした。
予選ヒート後左のシートステーが緩んでしまっていたので、これを直せば良くないといっていた区間の動きも
良くなるはず。
さらに若干セッティングを変更し、右リアタイヤを新品に交換。
スタートは相変わらずいい加速だったが行き場が無く、5位キープ。
マシンのフィーリングは良く、差し替えたタイヤの威力もあって、前のO選手を抜いて最終コーナーで抜いて
すぐ4位に上昇。
しかし、また最終コーナーで抜き返されてしまう。それを2度ほど繰り返したため、さらにその後ろのマシンに
抜かれ6位に落ちてしまう。
O選手の後ろについていると余裕でついて行けるし、楽に抜けるので、たぶん単独だとラップは俺のほうが速い
と思うのだが、向こうも最終コーナー前のヘアピンが速いらしく、スリップを利用して抜き返してくる。
このままだと前には逃げられるし後ろからは追いつかれるしで最悪なので、こらえて2台で4位に追いつき、
4位のA選手を抜いてからO選手とバトルするか、もしくは3位を追う作戦に変更。
われながら”くればー”だ(笑)。
3〜4周でO選手と共に4位に追いつくと、O選手が4位のA選手を抜いた次のコーナーで俺も抜いて5位にアップ。
ここまでは完璧に作戦通り、計算通りぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
だったのだが・・・・。
抜いた後にわずかにミスしてしまい、またしてもA選手に抜き返されてしまう。
またすぐに抜き返し、ストレートの速さを生かして今度はミスらず引き離すが、その間にO選手と3台分ほどの
間隔が開いてしまう。
スリップが効けばすぐ追いつけるのだが、膠着状態になってしまった。
しかしオカシイ。
序盤の状態だと高速区間でアドバンテージを持っていたので、多少の差はすぐ詰められると思ったのだが・・・
どうも右リアタイヤがくわれている感じがしてならない。どうやらタレてきたようだ・・・。
1本だけ新品タイヤだったわけだがエアが高すぎたらしい。
アドバンテージを持っていたはずの最終コーナー(大きく左回りでアクセル全開!!)から登りのホームストレートの
伸びが悪くなってしまい、完全に膠着状態。
それでも始めは少しずつ差を詰めていたのだが、だんだん差がつまらなくなってきた。
そして、後ろから1台追い上げてきて、抜かれてしまい6位。
リヤタイヤはぐんぐんくわなくなってきてしまい、ついて行けなくなってきた。
左コーナーインフィールド区間はなんとかふんばるがポイントポイントの左コーナーで加速が悪く、ペースがあげられない。
最後はさらに後続の影が見えてくる始末で、必死で敏感になってしまったマシンをコントロール。
インフィールドのタイムはほとんど落ちなかったが、高速区間だけで0.4秒くらい落ちてしまっていた。
なんとか追いつかれずに最終ラップ最終コーナーに突入。「6位か・・・・」と思った瞬間、前にいた2台がストップしているのが見えた。
これで4位ゴ〜〜〜〜〜〜ル!!!!
ということで、1年ぶりの入賞となりました!!
4位というと、目標よりは低いし、トップ争いには加われなかったけれど、今回は純粋にうれしい!!
これまであまりにもトラブルや不運に見舞われただけに、セッティングをはずして後半苦しい展開だった
にもかかわらずタナボタで2つ順位が上がったというのがすごくウレシー!!
タイムに関しても、今回はセッティングに満足してのタイムではなかったので、セットアップ次第で
トップ争いに加われる手応えはあった。
今回もまたEIKO様のお力添えでARROW AX7Bを使用することができ、
そのおかげで半分あきらめていた全日本に復帰することができました。
松堂社長をはじめ、応援、アドバイスをしてくださったEIKOスタッフの前原さん、大谷さん、高須さん、ほんとうにありがとうございました。
石山監督、大西君、そしてワールドに続きまたしても有休をとってきてもらったメカの入江さん。
ありがとうございました。お疲れ様でした。
今回は度重なるシート位置変更などもあり、暑い中大変ハードな週末となりましたが、おかげさまで納得できる結果を残すことができました。どうもありがとうございます!!次回こそは応援していただいているみなさんに、最高の笑顔をおとどけできるよう、がんばりたいと思います。