関東地方選手権 第4戦 リザルト
FA2クラス
| 決勝結果 | Driver | Team | T.T. | 1ヒート | 2ヒート | 予選総合 |
| 1 | 植月 重行 | effegara.com | 3 | 3 | 15 | 7 |
| 2 | 若林 利也 | RF アオヤマ | 7 | 7 | 5 | 5 |
| 3 | 番場 琢 | タカレーシングチーム | 5 | 5 | 2 | 2 |
| 4 | 山口 智昭 | IP.STAG | 15 | 10 | 7 | 9 |
| 5 | 高津 正勝 | K’s ファクトリー | 4 | 6 | 17 | 10 |
| 14 | 石井 秀一 | RT−ANNY | 17 | 11 | 6 | 8 |
前回の2位入賞で調子もかなり上向きの石井くん。今回は千葉県の新東京サーキットで行われる第4戦に挑戦です。ただ今回のサーキットは走ったことのないサーキットでもあり、金曜からの二日間でいかにコースの攻略ができるかが大きなポイントになりそうでした。しかし・・・・・
〇金曜日
仙台を出発してからコースへ向かう道中、ずっと雨が降っている。天気予報では土曜から晴れの見込みなので、金曜はWETセッティングのダメ確認をする事になりそう。今回はレース用のエンジンは2機ともならしが必要だから、DRYが一日しかないとかなり辛い。そうじゃなくても走り込みがしたいのに、ちょっと厳しくなりそうな気配だなぁ。コースに到着してみたものの、やっぱり雨。とりあえずコースレイアウトも覚えてもらわなきゃいけないので、練習用のエンジンでコースインしてもらう。金曜入りのチームも結構いて、同じクラスの速い連中もみんな走っている。
前々から感じていたのだけれど、関東と東北の違いっていうのは、こんなところにもあるのかも知れない。まぁ金曜から走ればいいってもんでもないけど、それだけレースに対しての取り組み方に違いがあるのは事実なんだろう。トップの連中のレベル自体に、関東も東北もそれほどの差は感じないんだけど、(現にしんややヒロクンや石井くんが結果として証明してる)トップに居る人数が全然違うし、それに追いつこう、食ってやろうとしている選手の数にも差がある。こっちとしては、そのおかげで参考タイムも結構簡単に分かったので大歓迎なんだけどね。でも結果として、これらがドライバー全体のレベルの差になっているのは確かだろう。
石井くんのタイムも始めて走ったタイムとは思えないくらい調子がいいし、出だしとしては好調といっていいのかもしれない。
とりあえず、そこそこのセットを探していくつかのポイントを修正。コース自体もだいたい覚えてもらったみたいなので、前回までのWETセットを一箇所ずつ確認していく事にした。もてぎでの予選でだいたいは分かってきたKosmicのWETセットだけど、レースでの確認は大幅に失敗する事が許されないから、思い切ったことや単体での挙動変化なんかのところが今イチ理解できてなかった。このままの状態でシーズンが進んでいくと、ドライバー自身がセット変更した時の挙動変化を理解できていないから大事なとこでハマってしまう可能性がある。今回は一日かけて、特に単体での挙動変化を感じてもらって、セッティングの多様化につながるように進めていった。石井くんにとってはあまりやったことのないテストばかりなので、一回だけではモノにできないだろうな〜〜〜・・・・・・
なんて思ってたら、ちゃ〜んとついてくる。ありっ?進化してる。あんまりあっぺとっぺ言わなくなってる。こっちが要求してる内容に沿ったコメントが返ってくる。ダメ確認のセットにしても、なにがダメでどんな動きになって、でもここはいいからこういうふうに走ればここだけは良くなる。なぁんて事まで言って来る。やべっ、σ(^0^)の考えより先に行ってしまわれそうだ。気合を入れなきゃこっちが食われちまう。でもいい気分だね。ドライバーがこっちの考えを読み取ってくれて、いい緊張感を与えてくれてるってのは。
とりあえず、ひと通りのメニューを消化して終了。タイムもトップレベルの連中とほぼ互角。
〇土曜日
天気予報では、曇りのち晴れ。朝は霧が出ていて昨日までの雨の影響で路面はウェット。ならしができない。とりあえずメインに予定していたエンジンを積んで路面の状況が好転するのを待つことにした。まぁ、地方戦は1機だけでもレースできるし、走り込みは午後だけでもOKでしょ。
でも天気は好転するどころか雨が降り始める。Iモードで確認しても、誰に聞いても予報に雨の文字はない。なんで?地元の知り合いに聞いてみたら、「ここは天気予報通用しないとこだからしょ〜がないよ!」だって。更に
「今日は雨止まないって。っていうか、むしろ明日まで残るかもしれないよ。」
なに〜 ならしできないじゃん。ど〜してくれんだよ〜。あぁぁぁぁ晴れろよ〜バカヤローー!!(怒)空に向かって叫んでみたところで、天気は一向に回復しない。
さんざん悩んで、午後から雨の中レース用のエンジンのならしをする事にした。昼休み終了後、走り出したら昨日走っていた連中も結構ならししてる。みんな同じ気持ちだったのねぇん(笑)。ならしのほかにちょっとだけセットの確認。とりあえずトップタイムと同等。
だけど、ならしはできても走り込みかできない、DRYのラインも確認させてあげられないし、なによりSLタイヤ+ロータリー19.8キャブのスプロケットが分からない。去年は全日本だったし、リードだし・・・・
これはあの作戦しかない。かの有名なま〇もと選手式予選を使ってセットを探そう作戦しか!!
〇レース当日
朝はあいかわらずWET状態だったけど時間と共にDRYになっていきそう。
〇公式練習
標準セットでコースイン。始めてのDRYにしてはいい感じでタイムは3〜5番手。その後、ピットインしてセッティングの方向を探りました。路面状況も刻々と好転し、タイムアップはしていくものの、フレッシュタイヤでのT.Tは危険と判断、タイヤの皮むきをする事に。
〇T.T.
公式練習での結果を考えれば、無理をしなくてもいいんだけど、なにせセッティングの方向性が今イチ見えてこないんで、いろいろ話し合ってセットを決定。ここでいい方向が見えれば最高の結果が期待できる。でもやっぱり世の中そう甘くはない。はずしてしまった。セットを・・・・しかもタイムも最悪。0.2秒くらいの落ちがあるかも知れないとは読んでいたものの、結果は大きく上回り0.8秒落ち。最悪の17番スタートになってしまいました。
〇予選
やっぱりま〇もと式作戦になってしまった。でもT.Tの状態から方向性は見えてきたので、公式練習の状態にセットを戻す。エンジンも練習用として持ってきていたものをセカンド登録していたので、これも確認してみることにする。
ここはスタートしてからバックストレートまではクラッシュが多い。絶対集中を切らさないように指示して、1ヒートへ送り出す。スタート直後、やっぱりクラッシュが起きてしまった。でもなんとか巻き込まれず、1周目は14位で戻ってくる。クラッシュ後のごたごたで前との距離が離れていたけど、ペースは結構速くてその後3台をパスすることに成功。1ヒートは11位でゴール。
やっぱりエンジンが本番用ではないのでちょっと遅い。ということでエンジンを積み替え、エアもちょっと低めに設定。それと縁石の使い方がヘタッピだったのでそれも修正してもらって、あとは細かいポイントの確認とパッシングについてのアドバイスやらなんやら・・・覚えられたかな?全部。半分くらいは覚えたよね。それとやっぱりスタート直後だけは集中を切らさない事だけをアドバイスして第2ヒートへ。スタートも無難にこなして、やっぱり起きてしまったクラッシュにも巻き込まれず、どんどん順位を上げていく。6位でゴール。
〇決勝
区間タイムから、インフィールドはトップより速いものの、高速区間での伸びがちょっと劣っている。これは単純にギヤセッティングの問題なので、1枚〜2枚ギヤを小さくしたい。いろいろ話し合って結局ギヤは1枚だけ小さくして決勝へ。
8番手スタート。今回はずっとイン側だったので、アウト側は経験してない。またまた同じアドバイス。ローリングもうまく決まって決勝スタート。ちょっと出遅れたけど、それが幸いして1コーナー手前でイン側に入り込めた。ポジションもちょっとだけ上がったかもしれない。予選の感じだとあそこまでいけば鬼門のコーナーはクリアできるはず。なのに、ここでまたまた登場!
ただでは終わらない石井くん!!!
やっぱり・・・・・ なにかはやってくれる。
油断してしまったらしい。うまくイン側を獲れたことと、これで上に逝けるという強気の気持ちが、退くべきところで無謀な行動に変わってしまった。一瞬の油断だったのかもしれない。でもレースをやる上では取り返しのつかないミスでしかない。再スタートはできたものの、レースをしている集団に追いつく事はできませんでした。
ANNYから・・・・・・
今回は3回目の挑戦という事もあり、関東の雰囲気にもだいぶなれてきました。金曜、土曜のテストスケジュールの中でもやるべき仕事をきちんとこなし、こちらの予想以上の成長を見せてくれたのには驚かされました。
また、日曜のレースに関しては、なにもデータがない状態から、少ない時間を有効に使ってマシンを進化させ、それと同時にドライバー自身も進化していく過程を見せてもらうことができました。最終的に、始めて走るサーキットで地元の選手と遜色ない速さを見せる事ができたことが最大の収穫だったと思います。最後のクラッシュにしても、いい経験になったと思います。
今まで、いろいろな選手といろいろなレースに出場してきましたが、今回ほどレースウィークだけでこれだけの成長と、いい経験と悪い経験の両方を積む事のできたドライバーは少ないと思います。
でも、これはひとつの通過点であって到達点ではありません。もっともっと速く、そして強くなるためにがんばってください。