レースレポート

●2000年6月11日 全日本選手権東地域第4戦 スポーツランドSUGO

・ICAクラス ドライバー:松本真哉

前回の那須。ハルナの悔しさから、もー絶対勝つ!!という意気込みで、実際勝てる展開だったのに負けてしまったのはかなりこたえた。
今回はホームコース。ホームだけにそこそこ走れるが、実はあまり得意なコースではない。などと前言い訳。

ANNYのチーム員の方はわかると思うけど、コースレイアウトは中低速で”超”テクニカルコース。
次々とタイトコーナーが迫ってくるため、フロントタイヤの消耗が激しく、マシンセッティングをはずすとタイムの落ちも激しい。
また、体力的にも非常に過酷で、腕や首への負担は他のコースの比ではない。

気温もかなり高くなる季節で、ハイグリップタイヤでのレースにおいては低速コーナーからの立ち上がりでパワーが食われてたちあがらなくなる傾向があり、セットアップが難しい。

今回の課題はとにかくラップタイム。
ホームでもあるわけで、言い訳抜きで一番速いタイムを出すこと。そうすれば勝てるはず。

しかし、今回は那須と違ってやはりホームコースだけに気負いがかなりある。
前回のように「プレッシャー抜きでひたすらせめまくる」という気持ちになかなかなれない。シリーズ的にも、結果を残したい気持ちが強い。
「勝つぞ!!」ではなく「勝たないといけない」という状態。
でもこの位のプレッシャー、乗り越えないとどのみち先はないと思うんだけど。

 

金曜日

雨。
雨のセッティングはハルナでも那須でもやっていて、それなりのタイムが出ていたので、同じようにして走り始める。
しかしながら、グリップ感が無い。タイムがいまいち。
仕方なく、また1からレインセッティングをやり直すことに・・・
例によって、各セッションで次々とセッティングを試していくが、なかなか良い方向が見えてこない。

最終セッション、雨が上がって、水がほとんど無くなった状況で何とか良いタイムを出すことが出来た(同じセッションのほかのドライバーと比較して)。

全然アドバンテージは無いし、いまいち乗れてない。
予報は悪いが、レースは晴れでやりたいという感じだった。

 

土曜日

予報どうり曇り。
路面は、昨日雨のために朝はグリップが低く、グリップの高い路面が得意のARROW AX6はいまいち動きが良くないが、悪い路面にあわせたセッティングをしても仕方ないので、エンジン回りのチェックからはじめる。

全日本のドライバーはみな、ほとんど同じラインを走るために、ライン上にだけゴムがのる。
今回はそれがひどく極端で、イン側縁石ギリギリを走らないと、外側のタイヤがグリップしてくれず、コーナー進入でも外側から入るようなラインはとれない。
走りなれたSUGOも、全日本のときだけは別のコースのようになってしまう。

全体的に各クラスともタイムが伸び悩む。
先週の練習とは全然異なる路面、遅いタイム。
まあ、他のチームも似たり寄ったりなのだが、そのなかでもトップとは若干開きがある。
多少のタイムの遅さは、レースになれば決勝までに何とかする自信があるが、
何はともあれドライでもいまいちの仕上がりになってしまった。

 

 

日曜日

予報は曇りのち晴れだったのに、また雨。もういいかげんにしてほしい。
毎回天気の事書いてるが、いいかげんうんざり。
でも条件はみな同じだから仕方ないが。
すっかり晴れのつもりでいたので、付け替えた新しいカウルをまた戻し、あわただしく雨セットに変更。

公式練習

ホイールの比較などをしようと思っていたのだが・・・
貸してもらったターボバイザーを付けて、しっかりテープで固定して、曇らないようにシールドに穴をあけた。
ところが、走る前にすっかり曇ってしまって、しかもシールを開けられない。
走れば曇りもとれると思ったが、全然だめ。何にも見えない。
曇りとりに開けた小さな穴から、コースを何とか見たが、話にならない。
結局、曇りを拭くためにピットインする事になった。
その結果、何のテストも出来ずに終わってしまった。最悪。
タイムは7番手。

 

タイムトライアル

結構緊張もあったのだが、前回のT.T.を思い出して、気合を入れていく。
とりあえず何とか4位のタイムが出せた。
他のチームが意外に伸び悩んだのに助けられた感があったな。
あんまり納得できる走りじゃなかった。

 

予選第1ヒート

スタートは順位キープだったものの、序盤ペースもまあまあで何とかついていけそう。
このヒートは何とか2位までは上がりたいと思っていたのだが、周りのペースが上がり始めると、逆にタイムが落ち始めた。
中盤に5位に落ちると、何とかくらいついていくのが精一杯。
終盤には離される一方でトップとのラップタイム差は1秒にもなってしまう。
とにかくタイヤのグリップが低い感じがする。
アクセルが踏めない。
どーにもならないという感じ。
最終ラップには10コーナーでさらに抜かれそうになるが、何とか抑えきって5位。

 

予選第2ヒート

第1ヒートのどうにもならないという感じのマシンの動き。一体何が原因なのかわからないが、とにかく遅い。
セッティングをもう一度見なおして第2ヒートに望む。
5位からスタートで4位に上がる。1周目は何とかついていけるのだが、またしてもペースが上げられない。
セッティング変更の成果か、1ヒート目よりはペースが良いものの、周りのペースからは遅く上位にはついて行けない。
中盤5位に落ちる。
もう前のドライバーにはついて行けないし、差が開いてしまいどうにもならない。

さらに重要なのは、こんなマシン状態では決勝になっても満足なレースなど出来ないってこと。
とにかく、セッティングの突破口を見つけようと、シートから体を起こした状態にして荷重をかけたらどうなるかとか、ターンイン時に体を横に振ってきっかけをつくってみたり、リヤタイヤをスライドさせて回転を落とさないように試みたり・・・・・・

とりあえず5位。
いろいろやってみての感じで、一応解決の方向性が見えた

 

決勝

予選のマシンの動きでは全然勝負にならない。
最後のたのみの綱で、セッティングを大きく変更。
後は走ってどうなるか・・・そして走り出したら後は気合しかない。

予選総合では4位スタート。
スタートで3位に上がるが、1周目で抜き返され4位、マシンの動きは若干良くなって、タイムは0.2秒くらいは上がったものの、結局トップにはついていけず見る見る離れていく。

結局根本的な解決は出来ず、マシンの動きは芳しくない。とにかく低速コーナーからたちあがらない。
もうドライバーががんばるしかない状況、とにかくグリップ感の無いタイヤを限界まで使ってコーナーに突っ込み、タイヤのスライドを探りながらのアクセルオン。
少しでもアクセルを踏みすぎれば、リヤタイヤは大きくスライドをはじめ、マシンは横を向くだけで、一向に前に進んでいかない。

神経をすり減らし、歯を食いしばって懸命のドライビングが続くが、前のマシンは近づいてこないどころか、少しずつ離れていくよう。

しかし、ここで走りを乱せば予選でタイムが速かったドライバーが後ろにたくさんいるだけに、順位がどんどん落ちていってしまう。こういう状況は集中力が切れ易い。
とにかく、もう順位アップのことは考えず、走ることにのみ必死で集中する。集中しようとして集中するのって倍疲れる。

雨は上がっていたため、徐々にグリップが回復してきてタイムも少しづつ上昇、わずかながら走りやすくはなってきた。そして、引き離されていた3位のドライバーとの差が開かなくなってきた。
しかし、いまいち追いつくという感じでもない。
あせる気持ちを抑えながら、少しづつ少しづつ差を詰める。5周ほどかけて後ろまで追いつくと、一気に10コーナーでパスして3位に浮上。

抜いたからといっても全然安心できないが、何とかミスをしないよう集中して0.2秒くらいづつ引き離す。
終盤に差し掛かって、何とか後ろとの差も広がってきて、前を見る余裕ができてきた。
トップとすれ違うタイミングがあまり変わらないので、タイムもそこそこなのかとは思うが、もう遥か前方。
ちょうど11コーナーをたちあがるところで、トップが14コーナーに入るのがみえる。
獲物があそこに見えるのに・・・もどかしく、ふがいなさに情けなくなる。ショートカットしようかと思っちゃったよ(マジで)。

残り3周。懸命の走りで全身汗だくで朦朧としてきていた。「もう、前にはどうやっても追いつかないし、とりあえず後ろは離れている」と思ったら、ついに集中力がぶつぶつ切れ始め、Zコーナーで突っ込みすぎ、0.2秒ほどタイムを落としてしまう。
電光板で後ろとのタイム差を見ていたのだが、後ろが近づいてくるのがわかった。
もう一度集中しなければと思うものの、乾き始めた路面でタイヤが食われ始める。なんだか余計立ち上がらない気がしてくる・・・。
グリップはしないのになんで〜と思ったが、もうどうにもならない。
結局最終ラップで抜かれると、もうなすすべも無く4位に甘んじるしかなかった。

ポイントとかを考えれば、ちょっと痛かったと思うが、3位だろうが4位だろうがもうどうでも良いと思った。
あんな遅いタイムでは、何位でも仕方ない。要は遅かったから負け。以上。

一体何が悪かったのか、原因はいまいちわからないが結構ショックでかいレースだった・・・。

 

サポートしてくださったみなさん、ありがとうございます。今回は地元ということで、たくさんの人が応援に来てくれたのに、ふがいないレースをしてしまってごめんなさい。
今回は結果をあまり深くとらえず、悪かったことはとっとと忘れて、気持ちを切り替えていきたいと思っています。