レースレポート

●2000年4月23日 全日本選手権東地域第2戦 ハルナカートランド

・ICAクラス ドライバー:松本真哉


開幕戦では、かつてない調子の良さで2位という好成績。すっかり調子に乗って、予定になかったハルナ出場を決めたものの・・・
ハルナを走ったのは2回だけ、しかも3年前。去年は初コースでも練習なしだったけど、まあそれほど遠くもないのでちょっと無理して事前練習にいってみた。
コースは走りなれたSUGOと似た中低速のレイアウトに見える。しかし、大きく回りこむコーナーが多く、なかなかアクセルを踏めない。じれて踏み出してはアンダーを出してしまいフロントタイヤの消耗が激しい。
長くGが掛かりつづけるコーナーは苦手で、どうしてもコーナーのなかで姿勢を乱してしまう。
コーナーが回りこんでいるためリズムがとりづらく、単独でタイムが出せない。
同じ日に練習していた全日本の人にもあおられまくり、などなど、課題山積みであることが発覚。
これは表彰台どころではない。とにかく金土をフルに使ってコースに適応し、セットをどこまで出せるかという自分との戦いになりそう。

金曜日

予報は曇りのち雨。エンジン一機ならししないといけないから、とにかく雨が降る前にそれだけはやってしまいたいとおもったのに・・・結局朝から雨。
仕方ないので、慣らしはあきらめた。実は去年から使っているARROW AX6だが、まだ雨を走ったことがない。
ちょうどいいので、後々のために雨の動きとセッティングの傾向をつかんでおくことにした。
まずはラインもわからない状態なので、去年のBSレインタイヤをはいて、セッティングはドライセットのまま。
とりあえずのつもりだったが、タイヤが意外とグリップし、いいフィーリング。
まだあまり走っている人はいなかったので、タイムも何秒なら速いのかわからないが、一応そこそこのタイムは出たらしい。3セッションほどラインを探したりしながらコースを勉強。
今年はICAはダンロップなので、ここでダンロップタイヤの新品をおろす。
レインタイヤはダンロップのほうがいいという印象があったので、BSでそこそこのタイムが出ていて安心していたらびっくり!!ぜんぜんグリップしない。
タイムは一気に2秒近く落ち、マシンの動きはまったく変に・・・。BSの時のイメージが残っていたせいで、突っ込みすぎスピン、コースアウトまでやってしまった。
一方ICAのほかのドライバーは、そこそこのタイムを出し始め、いきなり差がついてしまった・・・。
タイヤがグリップしないのは仕方ないとして、セッティングをあわせていくしかないのだが、グリップが低すぎるのかセットを変えても差があまり出ず、何をしても変わらない→あせる→はまる、という最悪のパターンにはいるところだった。しかし、すんでのところで原因を発見。
タイムも回復し、セッティングをいろいろと試す。こういうときは基本に忠実に一ヶ所づつセットを変える。小刻みにピットインを繰り返しながら徐々にタイムアップ。最終的には地元の速い方々と同じタイムを出せるセットまで煮詰めることができた。
それにしてもタイヤの違いには参った。聞くところによると去年の前半に出ていたタイヤは柔らかかったのだが、その後ゴムが硬くなったという。う〜ん。同じタイヤがいつのまにか硬さが変わるっておかしいんじゃないだろうか。SL86の件もあるし・・・。こまる。
2日間かけてドライのセッティングをする予定だったのに、一日つぶれてしまって・・・。レインではまずまずだったから、いっそのこと雨レースでもいいかなって感じになってきた。でも予報は不安定な感じ。晴れと雨が両方くるのだけは勘弁してほしいな〜。

土曜日

予報通り朝から晴れて、走り出すころには路面も乾いた。明日も晴れるらしいから、しっかりドライセットを出さないといけない。
と、いう気持ちがあせりを呼んで、乾きはじめの路面にちょっと走りが乱れてしまう。うーん。こういうときこそ冷静にならないと。自分のペースを乱しては、なにもセッティングが決まらないままになってしまう。あせる気持ちを抑えて、一つ一つ確認していかないといけない。情けないけど、今日は人のタイムを聞かないようにしようと心に決めた。
路面が良くなってきて、マシンの動きもまずまずになって、何とかセッティングをはじめられるタイムまではこぎつける。しかし、タイヤの摩耗が悪すぎ、もてぎのレースで使ったタイヤではセッティングにならない。あきらめて午前中からNEWタイヤ!!
走ってみたら、マシンの動きは非常に良くなり、かったるかったコーナーもメリハリをつけて回れるようになった。とりあえず一安心して落ち着いてきた。
午後はタイムアップに向けてセッティング。しかし、あちらをたてればこちらが立たずという感じで、いい方向が見えてこない。とりあえず、あそこを変えればこうなるという確認をひたすらしていったという感じ。
相変わらず摩耗が悪く、だんだんフロントの入りも悪くなってきた。最終セッションを残してもうタイヤは60Lap以上。このタイヤでは今日は良くても、明日の公式練習でTTに向けてのセット確認もままならないし、今日の最終的なセッティングもNEWタイヤを履いたらバランスが変わったということにもなりかねない。やむを得ずもう一セットNEWタイヤを投入。1日2セットなんて初めてだ・・・。
これで、タイムを出して、あわよくばトップ連中と戦えるタイムまで迫れればいいなとおもったのだが・・・
走ってみるとタイムがほとんどあがらない。路面がぬるぬるする。
はまったか?とおもったが、後で聞いたらほかのドライバーもそう感じていたらしい。うーん。ハルナの路面は良くわからない。
結局、路面の変化がどう作用するかはわからないにしても、マシンの動き的には何とか戦える感じまで持っていくことができた。
タイムはトップから0.5〜0.6秒おくれ。しかし速いのは2〜3人で後は似たようなものらしいということで、人の不調を聞いてほっとする(なさけねー)。
とりあえず、まあ中盤あたりにはいるらしいので、危ないポジションではあるがレースはできるかという感じ。
一日では、やはり時間が足りず、試せないことも多くて公式練習も確認だけじゃなく、セッティングもトライすることになった。もう、ここまでくるとセッティングはギャンブルの要素が強くなってくるが仕方ない。
後はこのタイムで走れるポジションで、しっかりレースを組み立てるしかない。どうなることやら。

 

日曜日

予報は晴れ。朝から強い日差しの中、まあまあのタイムという状況をどこまで持っていけるか。とおもったら・・・。

公式練習
黒い雲が見え始める中、レース用タイヤを皮むき。マシンのフィーリングもいい感じで、試したセッティングもよさそう。ここで、きのう最後におろしたタイヤを履いてタイムを出そうとピットアウト。ところが全然グリップしない。さっきとはぜんぜん感じが違ってタイムもめちゃ遅い。それもそのはず雨が落ちて、少しづつ路面がぬれ始めていた。
ピットインして、用意してあったレインタイヤを皮むきしようとするが間に合わない。ほかのチームは、ドライの次にレインの皮むきをやっていた・・・。

タイムトライアル
公式練習中に振り出した雨は、風も伴って嵐の様。だったのだが、ICAのタイムトライアルが始まると同時にやむと、夏のような強い日差しが照り始めた。正順でどちらかというと前のほうなので若干不利か?
しかし、雨セットは金曜日にばっちりやってあり、タイムもトップと近い(はず)。ドライでタイムトライアルをやるより前に行ける可能性がある。
タイヤは2周目までで皮がむけることにかけた。
しかし、コースインしてみると、めちゃめちゃすべる。アクセル踏めない。1周目は捨ててたけど2周目になってもだめ。あああああああ、死ぬほどおそい。3周目(ピットインラップ)になってやっとグリップが出始めたが、もちろんときすでに遅し。
最悪の21位

予選第1ヒート
ヒート前、晴れたり雨が降ったりが繰り返して、かなり天気にもてあそばれたが、結局完全ドライ路面となった。
スタート直後の3コーナー、後ろからつつかれて抜かれ、順位を落とす。
とにかく荒れるレースになるとおもわれるので、しっかり走って徐々に確実に順位を上げないといけない。
1〜2周目を終えて、路面とタイヤの状態も確認できた。後は抜きまくるだけ。路面が悪いとよんだセッティングで、少し合わない感じだったが、各コーナー突っ込み命でフロントをねじ込んでいく。途中、前で2〜3台コースアウトもあり、順位を上げることができた。次々と追いついては抜き、あっという間の14周。もっと周回があれば・・・。
13位。

予選第2ヒート
セカンドエンジンをのせ、1ヒートでのフレームの動きから、セッティングを変更。
しかし、スタートの加速の瞬間、かぶったように一瞬加速が遅れてしまう(つまりかぶったってこと?)。何とか順位は落とさなかったが、少しでも順位を上げたいところで痛い。
登りのバックストレート入り口でもたつく感じもあり、真中へんの順位までくると、簡単には抜けない。おいつくのだが、なかなかタイミングを合わせられない。
調子が悪ければ、最悪の場合キープに徹するかとおもったが、ミスをついて抜けた。その勢いで3台抜いて9位。
抜きにくいコースという印象を持っていたけれども、意外と抜けるものだ。このヒートは前のほうはずいぶんおとなしくて、ぜんぜんバトルもクラッシュなどなく、これ以上は順位が上がらなかった。

決勝
スタートは11番手。ところがまたしてもかぶらせた?らしく、今度は1つポジションダウン。
28周の決勝、序盤は2位からずっとつながっている。1台1台、抜いていくが、1台抜くたびにその前との差がついてしまい、追いつくのに数周かかってしまう。そんなことを繰り返しているうちにだんだんに2位グループが遠ざかっていく。3台抜いたところで前との差が開いてしまい、前のペースも同じくらいでなかなか追いつかない。
こういう展開になると、リズムの合わないコースだけに集中力を保つのが大変。一生懸命一つ一つのコーナーを処理していく。事前練習のときは、かなり体にきついと感じたが、今回はドライビングのみに集中できていることと、大径ステアリングが効いているのかな。
でもハイグリップ路面を速く走るにはコーナリング中に絶妙のバランスが必要。突っ込みすぎてリヤに荷重をかけすぎたり、アクセルを踏みすぎたりすると、リヤタイヤが流れ、パワーが食われてたちあがらない。かといってブレーキでとめすぎれば、回転が落ちてたちあがらない。その微妙なところを正確に操作していくのが一流のドライバーなんだろうな〜。こういう時、自分が並みのドライバーだと思い知る。
追いつくのに5〜6周かかり、抜くのに3周くらいかかった。そして、抜いたとき、その前のマシンは遥かかなた。
そのまま3周走ってゴール。
最終結果は8位。

ゴール後、ポイントを取るだけの順位だったことと、普通で速さのない自分にとてもがっかりした。
しっかりセットアップして戦えるマシンができたのに、どうって事ないタイムしか出せないとは・・・。
でも課題だった苦手コースでのセットを出せたということは良かった。ARROW AX6は走ってて本当に楽しい。
結局、終わってからきいたところでは、セカンドグループとはぜんぜん変わらないタイムで走れていたということ。
タイムロスが多い抜き方だったのがまずかった。というより、T.T.で遅すぎたのが全て。
内心、セカンドグループは、バトルでペースが落ちると踏んでいたので追いつく予定だったのだが、なんだか知らんがバトルもせずに並んで走っていただけらしい。レース展開的には運がなかったということ。
しかし、考えてみれば抜きにいけないということは、セカンドグループもいっぱいいっぱいだったということなのかもしれない。となると、なおさらそこに加われなかったのが残念。
そして、またしてもT.T.の大切さを思い知るのだった。
今回はタイヤの件もあったが、やはりT.T.は、自信と精神力が大事だとおもう。

さいごに、チーム監督兼チーフメカ石山さん、入江さん、セッティング変更などなど全部お任せですみませんでした。おかげで28ラップの間体力がもちました。チームの皆さん、応援ありがとうございます。