※努力・根性




科学的トレーニングとは対局に位置するものですが
どんな競技にも関わらず、それが勝負である以上、


「努力」 ・ 「根性」 などの精神論は 絶対に無視できない存在なのも事実です。


レース中、厳しいプレッシャーの中で0.1秒を争うとき
走行の技術や駆け引き、自分のコンディションの作り方はとても大事です。


しかし勝負の大事な局面では

「なにがなんでも勝ちたい!」

「絶対負けない!」


強い気持ちで勝負に立ち向かう勇気がベースにないと
どんな素晴らしい技術も、どんなハイレベルなコンディショニングも役に立ちません。


では、どうすれば勝負の場面で強い気持ちを持ち続けることができるのでしょうか?


ひと世代前までは、強い気持ちを作るために

「厳しい練習」
「辛い練習」

単純な精神論がメインの考えだったような気がします。


そして知識の少ないアマチュアがたどり着くのは

ただただ長い練習時間

休みなく毎日続く練習

意味のないムダな反復練習


このような方法が多かったのではないでしょうか。



確かに、このような方法でも強い気持ちは養えると思います。

「これだけ辛い練習をこなしたのだから、絶対負けない!」

「自分は誰よりも努力したのだから、負けるハズがない!」


でもこのような方法だと、リスクがとても高い確率で付きまといます。

厳しい練習とは、体力の限界を超えて、尚、無茶をする事ではありません。

体力の限界を超えることはとても大事ですが、
これでは怪我や故障の原因を増やすだけかもしれません。


例えば、15分のセッションをずっと走り続ける練習方法もアリですが、
そればかりでは、惰性で走っているだけになる危険性もあります。


15分のセッションで、長い周回数の終わりの方でベストタイムが出ても、
その時レースは既に終わっていませんか?



1日の練習の中で、ロングランのセッションは数回は必要だと思います。
体力の向上、集中力の持続、など、色々と効果はあると思います。


ただ、練習前のストレッチやウォームアップ、クールダウンは絶対行ってください。


他の方法としては、例えばショートランと定期的な休憩を中心的な方法と考え、
エンジンの始動からピットロードでの走行、ピットアウトの瞬間、
コースでの走行、ピットインラップのペースまでも細かくチェックし
ドライバーの行動すべてに意味を持たせる方法も有効です。


走った直後には休憩を取り、体を休め、走りについてとことん考えるのです。
場合によっては、1セッションをすぺてキャンセルして考える勇気も必要です。


セルモーターでエンジンを始動させて、走り出す前に何を考えるのか?

ピットロードでスロー走行している時にも惰性で走らない。マシンについて考えられる事はないか?

ピットアウトしてのファーストラップでのマシンの挙動は?
滑る状態でのコントロールは?その状態は何に有効?

アタック中の課題は?

ピットインラップのペースは?単純にペースを落としてラップをムダにしていないか?



全ての操作、行動に意味を持たせ、とにかく妥協しない。
ムダな走行ラップを作らない。


レーシングマシンは全てが消耗品です。
ちょっとでもムダな動作は、大事なマシンを消耗させるだけです。
頭に叩き込んでください。


とにかく細かくチェックしてみてください。
妥協を許さず、とことん追い込んでみてください。

かなりキツいハズです。


サポートする立場の人が近くにいる場合は、
自分の走り、行動を観察してもらってください。
ストップウォッチを握って眺めているだけでは何も見えません。


自分のその日のラップタイムは限界ですか?
路面や気温、エンジンのせいにしていませんか?

セッティングにこだわりすぎていませんか?
セッティングでマシンは速くなりません!
マシンを速く走らせるのは自分自身です。

今日のタイムは他のライバルと比較して勝てていますか?
同じクラスのドライバーと比較してトップタイムといえますか?
自己ベストのタイムがこのクラスでの限界タイムと言えますか?

マジメに考えて、セナやシューマッハがここで走っていたら、勝てますか?
勝てないとしたら、それはなぜですか?

キミはどれだけ勝ちたいのですか?
本当に他の誰よりも勝ちたいと、強く心に誓っていると言えますか?

追い込む方法はいくらでもあります。

そこに課題を見つけて練習に取り組んでください。
マシンのセッティングに頼ってはいけません。
惰性の練習なんか絶対できっこなくなります。

厳しさとか辛さに耐える練習は、例えばこんな方法でも十分に養えます。





それから、ジュニアのみなさんへ。


自分がなぜカートに乗れるのか
誰のおかげでできるのか
考えましょう。

そして、走る時間以外は
できるだけ自分のマシンを観察するか掃除をしてください。
コースで走る先輩達の走りを観察してください。

コースでは、遊んでいるヒマは君達にはないのです!

せめて後片付けは自分で!





続く。 よ。