こんな機会はめったに無いので書いてみた。勝った時限定
レースレポートSUGOシリーズRd.4 by そー犬
2002年シーズンも早いもので第4戦。前3戦を落としてしまった自分としては、シリーズは望めないにしてもこのままでは終われない。
第2戦、第3戦と、トップグループをながら結果的に自滅してしまい、精神面の弱さが出てしまった。
この点を克服したいが、精神面ってそんなに急に強くはならないよね。そこで今回の作戦。
6月22日 練習日
週末浜松へ出張。日程的に金曜に戻ることができず、土曜日の午前中に戻ることになった。11時に山形着。13時にはSUGO着かな〜と思っていたのだが、問題発生。東京→山形の指定席が取れない。山形新幹線ってただでさえ小さいのに、さくらんぼ狩の時期と重なったためらしい。ヒジョーにやな予感・・・。この予感は的中し、東京→山形間を2時間半、身動きも取れず立ったまま帰る羽目になった。このおかげで30代の貴重な体力を消耗してしまった。
11時、山形着。一度家に帰ったのだが、もう疲れた。今日はもう走らん!寝る!で、昼寝。2時間後、なんとか起きだして、SUGOへ。SUGOは雨だった。急いで来なくて良かった。翌日の準備をするが、翌日の天気予報は曇り。ドライセットで準備を進めた。リヤバンパーのブッシュ&ボルトを交換。今までガタガタだったのが、かなりイイ感じにガッチリ取り付けられた(実はこれが後ですごーく効いてくるのです)。
今回は土曜日走ってないので、全然レースモードになれない。家に帰ってゆっくりテレビをみたり、ゴロゴロしたりして、とても翌日レースだとは思えないくらいだった。表彰台用に買ったARROWチームの制服(敢えてユニフォームとは言わない)のパイロットシャツを準備した。それから、意味も無くガッツポーズの練習を2、3回してみたりもした(マジ)。ま、無理だろうなーと思っていたんだ。この時は。
6月22日 決勝当日
RKクラスは6台のエントリー。いつもの顔ぶれだ。今回もいつものような接近戦が予想された。
当日は朝から雨。午前中は雨が続くらしい。朝練を走るかどうか迷ったが、ADVANレイン未経験だったのと、皮むきしといたほうが良いとのまつもと先生のアドバイスもあり、急いで雨セット。佐々木夫妻よりハブつきF・ホイールを借り、各所ボルトを緩めて朝練を走り出すが、曲がらない、踏めない(止まるけど)。うーん、どうしたものか。もう緩めるところはないし。ANNY氏のアドバイスにより、リヤトレッドを少し広げてちょっと改善。でもやはり基本的には曲がらない、踏めない(止まるけど)。
公式練習&T.T.は少し雨の量が減った。朝練よりもエア圧を思いっきり上げて出走。かなり動きが改善した。でもやはり基本的には曲がらない、踏めない(止まるけど)。前車に引っ掛かったので、とりあえずピットイン。エアを下げようとしたら、石山氏から下げなくてもいいよとのアドバイス。それよりもリヤを広げてみようよとの事。で、広げた。そして再スタート。と思ったら、
ボ〜〜ボ〜〜
あれ?エソジソがかからない?! カブッタか?
急いでピットに戻し、プラグ交換。でもかからない。プラグを見ると、かぶりではないようだ。どうやらキャブのガソリンが足りないらしい。色々やって(もらって)、3度目でやっとかかった(佐々木さん、3回もピットロードエンドまで押させてしまってゴメンなさい)。しかし、この間にタイムを大幅ロスした為、インラップでチェッカー。計測終了。結局3周しか計測できず、5番手に沈んでしまう。でも最近このあたりが定位置なので、あまり気にしない、気にしない。タイム差も有るけど、雨だし、もう少し行けそうだったからまあいいか。予選ヒート直前になって、雨が上がり、徐々に路面が乾き始めてきた。エア圧に悩む。下げる方向なのは間違いないが、ADVANレインはデータが乏しく、どれ位下げたらいいかわからない。とりあえず、チームメートの真由美さんと違うエア圧で行くことにした。真由美さんよりも若干高めにした。
予選ヒートは1周目でスタートが決まった。真由美さん、ちょっと苦しそう。4コーナーでパスし、4番手。序盤は何とか前について行けたのだが、だんだん踏めなくなってきて、徐々に離される展開になった。中盤トップ2台が接触して内1台が脱落し、3番手に上がった。後ろとも充分離れている。このままフィニッシュか・・・と思いながら最終ラップ。チェッカー直前の14コーナー。いつものようにブレーキング、ステアリングを切りアクセルオン。と思ったら、あれれ?!
ズザー(タイヤが滑る音)
注)2げっとズザーではないよ
単独スピンしちゃった〜ハズカシ〜。自分でヘルメットをポカポカ叩く。目の前を2台が通り過ぎる。多分アナウンスでは“おーっと、3番手走行中の中村選手、14コーナーでスピーン!”って言われてんだろうなあと思いながら再スタートするが、5番手。当然だけどね。またもや定位置か。でもまあ、なんとかなるでしょう。迎えに来てくれたでらくんの呆れたような表情が印象的であった。
決勝ヒート。路面はハーフウェット。と言ってもライン上は完全ドライ。もちろんセッティングはドライ。いつものことだが、レインを走るとその後のドライセットを忘れてしまう。F・カラー2枚半(たぶん)、R・トレッド1380mm(たぶん)。ここで石山氏にちょっと相談。
そ:リヤトレッドって1380mmぐらいで良かったですかね?
石:ん〜?そんなもんじゃないの〜?
そ:フレーム、どこまで固めればいいっすかね〜?
石:リヤバーだけ緩めて、あと全部締めて〜
そ:は〜い。
と言うわけで、割と適当にセッティングが決定。しかしタイヤの選択にはすごく悩んだ。新品で行くか、1レースタイヤで行くか。雨上がりで路面状態も良くない。この状態では絶対に新品の方がいい。1レースで2セットおろすのは辛いが、仕方ない。新品で行くことにした。
決勝前、SSOのレースを見る。小野さんを応援していると、5〜6番手辺りで元気のいい選手が。Venny‘sのA選手。ハーフウェットの4コーナーで、インから鋭い突っ込みを見せている。4コーナー、結構行けるんだなーというのを感じた。これが後で精神的に凄く効いたのだった。
グリッドに並ぶと、6台のうち半分は新品タイヤ、残りは中古を装着していた。1周目でスタートを決められたらマズイな・・・皮がむけないうちにスタートしてしまう、と思った。しかし、ローリングがスタートするとポールポジションの選手が若干遅れた。そのためローリングが2周になり、何とか皮むき終了。助かった。スタートは無理せず様子を見る。6番手に落ちたが、全然焦らない。誰かにレースを引っ掻き回してもらうことに期待していた。期待通り3〜4コーナーはかなり混乱していた。この混乱に乗じて、1台をパス(うろ覚え)。そして5コーナー立ち上がりへ。いつもは1周目ここで前に離される。1周目ここで前に離されるということは、立ち上がりのセッティングが決まっていないということ。そのレースは苦しくなる。しかし珍しく今日は離されない。
おっ!今日はイケテル!!
ターンインも良く、他の選手よりも向きが変わるのが早い。立ち上がりではしっかり向きが変わっている。それに伴って立ち上がりスピードも上がった。たぶんリヤバンパーがしっかり取り付けられたおかげだと思う。エンジンも回っていてストレートスピードも速く、1コーナー手前、4コーナーで1台ずつパス。3番手に上がった。この時点でトップ2台との差はわずかに開いていた。しかし、トップ2台がバトルを始めた為か、急速に差が詰まり、前に追いついた。中盤、トップと2番手の差がわずかに開いた。2番手のペースが落ちたのか?14コーナーでピタリと前に付け、1コーナー手前でパス。2番手に上がった。トップとの差がわずかに開いていたが、2周後位に追いついた。自分はどこがトップの選手よりも速いんだろう?14コーナーの立ち上がりは負けるが、そこから4コーナーまでのストレート区間が速いようだ。というわけで、次のラップ、またも14コーナーでピタリと前に付け、4コーナーへ。抜けるとは思ってなかったんだけど、抜く素振りでも見せておくか。ちょっとインへ振ってみてブレーキーング。あれ?
抜いちゃった!?
トップに立ってしまった。前々回、トップに立った後に後ろのプレッシャーに負け、自滅した事が頭をよぎる。ま、立っちゃったものは仕方ない。守るしかない(もう守りの姿勢に入っちゃってる)。そして、前に目標が居なくなってしまった自分の走りがだんだんめちゃくちゃになってゆくのを感じていた。4コーナー、Zコーナー、10コーナー(てゆーかほとんどのコーナー)のブレーキングが甘くなっているのが自分でもわかるが、どうしようもできない。今までの勢いが一転、苦しいレースになってしまった。そして終盤、見ないようにしていたタイムボードを見てしまった。タイム差はコンマ2秒。差は無いに等しい。でも、前に自滅した時よりははるかに落ち着いていた。理由はストレートが速いから。もしかしたら何とかなるかもしれない。Zコーナーのブレーキングがうまく行った時に限ってコンマ4秒に開いたが、またすぐ詰められた。そんなこんなを繰り返し、ついに最終ラップ。4コーナー、Zコーナーは何時来るかと思いながらの進入だったが、なんとかなった。あと半周。どうしても勝ちたくて、ちょっとブロックさせてもらった(あべさん、ごめんなさい)。最終コーナー立ち上がり、ガレ−ジでみんながガッツポーズで迎えてくれる。自然に小さくガッツポーズが出た。そしてついにチェッカー。喜び大爆発!!!
ヤタ〜〜!!!!!!!!!!(表現し切れない!)
拳を高々と突き上げる。丸3年、1度も入賞が無かった。久しぶりの入賞を優勝で飾ることができた。も〜最高の気分。後ろを振り向くと、チームメイトの真由美さんも3位入賞!ハイタッチしようと、10コーナー手前で手を上げて待ってたら、あっさり抜き去られた・・・あれれ?そしたら、13コーナーで待っててくれた。1度接近に失敗した後ハイタッチ成功。カコイイ!!ここまではカッコよかった。ピットロードに入ると、ガレ−ジの窓からみんながガッツポーズで迎えてくれた。よーし、みんなにタッチだ。手を伸ばし、ガレージ側に寄り、アクセルを踏み込み、みんなにタッチ成功。と思ったら、
ガン!(タイヤがガードレールに当たった音)
止まっちゃった!そして、その直後、
ドン!(真由美さんが止まりきれずにぶつかっちゃった音)
大爆笑!!ハズカシ〜
最後にすごいオチが待っていた。ちょっとガードレールに寄り過ぎたんだよね。今でも思い出すと恥ずかしくなって、苦笑いしてしまう。まあ、あのまま終わってしまったらカッコ良過ぎたから、バランスが取れたかな〜?
今回のレースは、久しぶりに自分らしいレースができました(急にです・ます調になったけど)。優勝は嬉しい誤算でした。まさかここまで来れるとは思いませんでした。レース中のピットからの応援、心強かったです。ANNY様を始め、支えてくれたみんなにお礼を言いたいです。有難うございました。